「消えない満月」

●はじめに

　このシナリオは「新クトゥルフ神話TRPG」に対応したシナリオである。探索者2～4人向けにデザインされている。作成したばかりの探索者でも、歴戦の探索者でも楽しめるだろう。プレイ時間は探索者の作成時間を含まないで4時間程度である。新版ルルブだけでプレイが可能だ。舞台は現代日本、時期はKPが自由に設定して良い。

●プレイヤー向け情報

　このシナリオは、探索者たちが、結婚式を数日後に控えた「大垣翔矢」という友人の男性と夕食を共にしているところから始まる。探索者は全員、翔矢の結婚式に招待されている。
　シナリオ中では戦闘が発生する可能性が高いが、必ずしもすべての探索者に戦闘のための技能が必要というわけではない。本などの調査をする機会や、人との会話や交渉から情報を得る場面もあり、様々な探索者に活躍の機会があるだろう。
　探索者たちと翔矢の全員が同じコミュニティの知り合い（高校の同級生、大学で同じサークルに所属していた、など）であれば導入がスムーズに行えるが、導入の際に翔矢を介して知り合うのであってもシナリオ上の問題は特に生じない。また、友人から悩みを打ち明けられ、その解決にために積極的に行動できるような性格の探索者である方が、探索の動機づけがしやすいだろう。

●導入

　探索者たちの共通の友人である大垣翔矢から話がしたいとの連絡があり、ある水曜日の夜に夕食を共にしているところからこのシナリオは始まる。翔矢は4日後の日曜日に結婚式を控えており、探索者たちも皆その結婚式に招待されている。その結婚式についてどうしても気になることがある、ということで、探索者たちが相談に乗ることになったのである。（以下略）

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