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●はじめに

 このシナリオは「クトゥルフ神話TRPG」に対応したシナリオである。探索者3~5人向けにデザインされている。作成したばかりの探索者でも、歴戦の探索者でも楽しめるだろう。プレイ時間は探索者の作成時間を含まないで3時間程度。プレイにあたり、KP が基本ルルブ、マレモン及び『クトゥルフ神話TRPG クトゥルフ2010』を所持していることを前提としている。本シナリオの導入部分は東京で展開されるが、以降は全編にわたって北海道函館市が舞台となる。本シナリオの時期は2019年4月30日頃から2019年5月5日までと設定している。

●プレイヤー向け情報

 2019年4月30日から5月初頭、平成から令和に元号が変わる頃の日本を舞台とするシナリオである。本シナリオは、探索者たちが東京で、NPCである遠藤夏葵から依頼を受けることから始まるため、探索者たちは東京近辺在住であることを前提としている。探索者たちの中に探偵等がいる場合は、夏葵から業務として依頼を受けることとなる。そうした探索者がいない場合には、誰か1人が夏葵と個人的な知り合いであり、お願いとして依頼を受けることになるだろう。また、情報収集のために〈信用〉または〈言いくるめ〉が得意な探索者がいることが望ましい。加えて、戦闘を行う可能性が高いシナリオであり、日本刀を入手する機会があるかもしれない。〈日本刀〉(『クトゥルフ神話TRPG クトゥルフ2010』26P)を習得しておくことを強く推奨する。

●​導入

 2019年4月30日頃、東京にて本シナリオは始まる。ある日探索者たちは、NPCである遠藤夏葵から相談があるとの連絡を受ける。探索者たちが探偵であるならば所属する探偵事務所、そうでなければホテルのラウンジ等で直接会って、その相談を受けることになるだろう。会ってみると、夏葵は「3ヶ月前に行方不明になった妹から葉書が届いた。探しに行って、見つけたら連れ戻してほしい」という依頼を持ちかけてくる。

(以下略)

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