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●はじめに
このシナリオは「クトゥルフ神話TRPG」に対応したシナリオである。探索者3~ 4人向けにデザインされており、作りたての探索者でも、経験を積んだ探索者でも楽しめるだろう。プレイ時間は探索者の作成時間を含まないで3 時間程度。KP はプレイにあたり、基本ルルブに加えてマレモンを所持している必要がある。舞台は現代日本のとある山奥にある温泉宿であり、時期は2010 年代後半の冬である。
●プレイヤー向け情報
舞台は現代日本、探索者たちは東北地方の山奥にある隠れ家的な温泉宿へ訪れる。訪れる理由は純粋な旅行でも、あるいは記者による宿の取材などでも構わないが、事前に得られている情報は温泉の泉質が大変良いということ、そして風景も素晴らしいということだけである。
また、探索者全員がはじめから知り合いである必要はない。本シナリオでは不可避の戦闘が発生し、また探索をする場面もあるため、それらの得意な探索者は活躍の機会が多いだろう。
●導入
探索者たちは「鳴楽温泉 精麗荘」(以下、精麗荘)という温泉宿へと向かうため、とあるバス停で宿からの迎えを待っている。迎えの約束の時間までは、あと5 分ほどである。精麗荘は人里離れた細い山道の先にあり、近くの鉄道の駅から路線バスで30 分行った場所にあるバス停から、さらに宿の送迎のマイクロバスに乗らなくてはたどり着けない場所にある。しかしながら、不便さ故の隠れ家的な立地と、深き山々の美しい風景が訪れる客を魅了する、と評判である。
探索者たちははじめから相互に知り合いでも、あるいは別々に予約をとって泊まるのでも構わない。ただし、送迎のマイクロバスには同乗することになるので、この時点で顔を合わせることになるだろう。
(以下略)
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