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●はじめに

 このシナリオは「クトゥルフ神話TRPG」に対応したシナリオである。探索者2~5人向けにデザインされている。作成したばかりの探索者でも、歴戦の探索者でも楽しめるだろう。プレイ時間は探索者の作成時間を含まないで2時間程度(テキストセッションで6時間程度)。基本ルルブだけでもプレイ可能だが、マレモンと『クトゥルフ神話TRPG クトゥルフカルト・ナウ』もあると望ましい。現代日本を舞台としたシティシナリオで、場所や季節は自由だ。

●プレイヤー向け情報

 舞台は現代日本。探索者が現代アート展に訪れるところからシナリオは始まる。探索者は知人同士であれば協力しやすいが、そうでなくても構わない。シナリオは主に都市内での探索によって進むため、調査や交渉が得意な探索者がいた方が良いだろう。また、展開によっては〈回避〉も有用となる。

●​導入

 現在、探索者たちは現代アート展に訪れている。絵画、ポートレート、立体アートなど、様々な作品が展示されている。探索者たちは、タイミングを同じくして、ある作品の前で足を止める。それは古めかしい形状をした1 台のテレビ(いわゆるブラウン管テレビ)で、月のモノクロ映像が映されていた。作品プレートを見れば、タイトルは「氷輪」で、作者は「小山田昇」だとわかる。探索者たちは妙にこの作品が気になってしまい、月の映像を見るだろう。

​(以下略)

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