封印された実験室

●はじめに

　このシナリオは「クトゥルフ神話TRPG」に対応したシナリオである。探索者2～4人向けにデザインされている。作成したばかりの探索者でも、歴戦の探索者でも楽しめるだろう。プレイ時間は探索者の作成時間を含まないで2時間程度。基本ルルブのみでもプレイは可能だが、KP はマレモンおよび『クトゥルフ神話TRPG　クトゥルフカルト・ナウ』を持っていることが望ましい。シナリオの舞台は東京都、時期は2010 年代後半の秋から冬ごろである。

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●プレイヤー向け情報

　現代日本の東京付近を舞台にしたシナリオであり、探索者たちが共通の友人である寺路秀太とインターネット上でボイスチャットをしている場面から始まる。本シナリオにおいては、探索や交渉が得意な探索者は活躍の機会が多いだろう。また、不可避の戦闘はあるものの、生き残るために戦闘が得意な探索者が必須というわけではない。なお、展開次第では重篤な後遺症や大幅な正気度喪失などの可能性がある。

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●​導入

　時刻は夜の10 時ごろ、探索者たちはそれぞれ自室あるいはネットカフェなどに居て、友人の寺路秀太とゲームなどをしながらインターネット上でボイスチャットをしているところである。寺路と探索者たちはいずれも近くに住んでおり、明日寺路の家に集まって遊ぶ約束をしている。住所や集合時間の確認をしたのち、彼はバーチャル配信者の織尾つづみについての話題を切り出す。
（以下略）