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●はじめに

 このシナリオは「クトゥルフ神話TRPG」に対応したシナリオである。探索者2 ~ 5人向けにデザインされている。作成したばかりの探索者でも、歴戦の探索者でも楽しめるだろう。プレイ時間は探索者の作成時間を含まないで3 時間程度(テキストセッションで9 時間程度)。基本ルルブだけでもプレイ可能だが、マレモンと『クトゥルフ神話TRPGクトゥルフカルト・ナウ』もあると望ましい。  現代日本を舞台としたシティシナリオ。場所や季節は自由。探索者たちは、NPCである大谷と知人関係であることが必要となる。

●プレイヤー向け情報

 舞台は現代日本。探索者たちは、共通の知人である大谷から相談があると言われ呼び出される。相談内容は、最近流行している「悪夢を見る奇病」について調べてほしいというものであった。
 シナリオは主に都市内での探索によって進むため、調査や交渉が得意な探索者がいた方が良いだろう。また、〈正気度〉ロールが多いため〈精神分析〉も有用である。なお、不可避の戦闘は発生するが、特殊なルールに則った戦闘であるため、いわゆる戦闘技能を用いずとも生還は可能である。

●​導入

 探索者は知人である大谷から「頼みたいことがある」と呼び出される。KPはPLと相談をして、探索者が大谷とどのような関係であるかを設定しておくこと。大谷から悩み事を相談される程度には仲が良い必要があるため、大学のサークルメンバー同士、仕事仲間などの設定が妥当であろう。
 14時頃に指定された場所で待っていると、やがて大谷が現れるが、彼は口にマスクをつけており、ゴホゴホと咳き込んでいる。熱でもあるのか、どこかぼうっとしており、見るからに体調が悪そうだと感じる。彼の語る内容は、以下のとおりである。
(以下略)

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